雨が降る中、民家に取り残された人の救出活動をしているとみられる

消防団による活動の様子。団員の法被の背中側に「江北」の文字が入っている

民家の1階屋根に流れてきた草が残り、その高さまで浸水したとみられる

水害で民家の1階の軒下まで浸水している

水害による被害で、建物の屋根まで損壊している

水害で田畑が水没している

昭和28(1953)年の水害で、江北町で撮影された写真を展示した二宮幸枝さん=江北町のネイブル

 軒先近くまで水に漬かった民家、復旧作業に当たる消防団員―。1953年6月、佐賀県内全域に大きな被害をもたらした「昭和28年西日本水害」(28水)で、江北町の被害状況を収めた写真の展示会が町ふれあい交流センター「ネイブル」で開かれている。豪雨災害の恐ろしさを物語る23点が並ぶ。観覧自由。30日まで。

 「28水」は6月25、26の両日、梅雨末期の豪雨が県内を襲い、死者・行方不明者が62人に及ぶなど大災害となった。江北町でも牛津川の西側堤防が決壊し、全3018世帯中、床上浸水500世帯以上、床下浸水800世帯以上が被害を受けた。

 写真は佐賀新聞地域リポーターの二宮幸枝さん(66)=同町=の父で、町職員だった故田口良夫さんが撮影した。写真から各地の被災状況が把握でき、二宮さんは「職員として救援物資を届ける合間などに、記録のためシャッターを押したのだろう」と当時を推し量る。

 二宮さんが2年前、実家の倉庫を整理していて写真を見つけた。同町も被害を受けた2019年8月の佐賀豪雨など、近年は豪雨災害が相次ぐことから、展示を思い立った。

 二宮さんは「お年寄りから『28水』の生々しい記憶を聞く」とし「子や孫の代になると自然災害は忘れられるといわれる。記憶を風化させず、災害への備えにつながれば」と話す。また、撮影場所が分からない写真もあるため、「分かる人は教えてほしい」と呼び掛けている。(石黒孝)

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