新型コロナウイルスの感染収束が見通せない中、3日で開催まで50日となった東京五輪。佐賀新聞「こちら さがS編集局」(こちさが)で開催の是非を尋ねたところ、500件を超す多様な意見が寄せられ、関心の高さをうかがわせた。感染再拡大の懸念から約半数が「中止」を求めたが、「安全・安心の大会」を強調して開催に突き進む政府に対し、賛否いずれの立場からも「感染防止の具体策を」と納得いく説明を求める声が目立った。

 アンケートは5月28日から6月2日まで実施。508件の回答があり、今夏の五輪開催について「反対」49%、「再延期」24%、「賛成」19・7%、「分からない」7・3%だった。

 ▽抽象的

 国際オリンピック委員会(IOC)や政府は開催の方針を明確にしており、大会関係者からも「中止はない」との声が相次ぐ。コロナ禍の五輪について、政府に求めたい説明を尋ねたところ、開催の賛否に関わらず「具体的な対策を」という注文が多く寄せられた。

 中止を求めた三養基郡みやき町の60代女性は、多くの選手や関係者が来日することで「オリンピック変異株」が発生するのではと懸念。「科学的根拠を示し、子どもからお年寄りまで分かるように」と「安全・安心」の根拠を求めた。

 開催に賛成する佐賀市の60代女性も「どう対策を進めるのか説明をする時期」と、高まる中止論に一定の理解を示しつつ「コロナ禍での開催を、日本がどう工夫し成功させるのかを見たい」とした。再延期を求める立場からも、政府を「抽象的で精神論的な言葉ばかり」と批判し、納得いく説明を求める声が相次いだ。

 ▽信用を失う

 今夏開催の賛否について詳しく見ると、賛成意見では、出場選手の努力に報いたいとの思いや、コロナ禍で沈んだ日本や世界の浮揚に期待する声のほか、「無観客なら」という条件付き容認論も多い。「中止」の立場からは、疲弊する医療現場への追い打ちとなる感染再拡大を心配する声や、再拡大した場合の責任の所在を求める意見が出た。

 世界最大のスポーツの祭典という特性から、国際社会での日本の評価を気にする意見も。「中止すれば信用を失う」「世界に感染が再拡大すれば信用をなくす」と、賛成・反対のいずれからも懸念する声が上がった。(志垣直哉)

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