新型コロナウイルスの感染防止対策で、グラウンドには競技エリアと明確に分けるためのテープが張られた=5月30日、佐賀市の諸富中

 佐賀県内の小中学校で春の運動会がほぼ終了した。新型コロナウイルス感染が長期化する中、各学校とも感染対策を徹底。時間を短縮し、体の接触がある種目を中止したほか、応援の保護者の人数を制限するなど工夫した。昨年に続き、コロナ禍での開催となったが、「見られてよかった」との声も聞かれた。

 梅雨の晴れ間となった5月30日。佐賀市の諸富中には、早朝からマスク姿の生徒や保護者が集まった。保護者は入り口で検温と手指の消毒を済ませて入場。競技スペースと明確に分けるために張られたテープ越しに観覧した。生徒はマスクを着用したまま準備体操を行い、競技中だけマスクを外した。

 応援の保護者は3年生1人につき2人までに限定し、全体の数は例年の3分の1程度になったという。競技は午前中だけで、昼食時間を省略。体の接触がある二人三脚やボールを使った種目はとりやめた。

 観覧エリアを限定したため、柵越しに校舎外から見守った保護者も。孫の応援に訪れた60代女性は「3年生にとっては最後の運動会。時間は短かったけど、見られてよかった」と開催に理解を示した。

 県教育委員会は、運動会の内容について「各学校の判断になる」と説明する。佐賀市には小学校35校、中学校18校があるが、市教育委員会によると、無観客で実施したところや日程を春から秋に移したところもあったという。

 諸富中の宮原健二校長は「学校教育の中で運動会などの行事は大事な意味を持つ。人数を制限しつつ、対策した上で保護者にも見てもらった」と意義を強調。一方、生徒たちが熱中するあまりマスクを外したり、大声を出したりするケースも考えられ、「学校現場は悩みながら行事の開催に努めている」と語る。(岩本大志)

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