玄海町が開発した「ミシマサイコ茶」の試作品

 玄海町は、薬用植物栽培研究所(同町)などで育てた薬草のミシマサイコの葉や根を使ったペットボトル(500ミリリットル)入りの「ミシマサイコ茶」の試作品を製作した。成分調査やモニター調査の実施などを計画していて、将来の商品化を目指す。

 町は2008年に薬草事業を開始し、11年には研究所を設立して研究や栽培を本格化させた。栽培しているミシマサイコは、根の部分がサイコサポニンという成分を含む生薬「柴胡(さいこ)」になり、肝機能に作用するとされている。根を出荷するまでに要する約2年間の生産者の収入源確保や、用途がなかった葉と茎の活用策としてお茶の開発に乗り出した。

 14年に「みしまさいこさんの愛情茶」を1袋600円(20グラム、10包入り)で販売開始したが、現在は1カ月当たり平均20袋程度しか売れず、購入者も限られていた。町は認知度向上の一環で3月末に試作品を約2万本製造した。町役場内での会議や新型コロナウイルスのワクチン接種会場などで配布していて、住民から「こんなお茶があったんだ」などの声も上がるという。

 商品化のめどは立っていないが、町は今後、お茶に含まれるサイコサポニンの数値調査や、飲む前と後での肝機能の数値を確かめるモニター調査も予定している。試作品は町農林水産課で保管しており、担当者は「肝臓が気になる人にぜひ飲んでほしい」としている。問い合わせは同課、電話0955(52)2199。(中村健人)

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