西松浦郡有田町にある防災重点ため池。こうした場所の現地調査などを「佐賀県ため池保全管理サポートセンター」が担う(県土地改良事業団体連合会提供)

「佐賀県ため池保全管理サポートセンター」の看板を設置した県土地改良事業団体連合会の田島健一会長(左)と池田宏昭県農林水産部長=佐賀市の土地改良会館

 佐賀県は1日、県内の農業用ため池の適正な管理を支援する「ため池保全管理サポートセンター」を佐賀市内に開設した。ため池の管理者を対象にした相談に対応、現地調査も実施し、豪雨や地震で決壊する恐れがある箇所の早期発見と改善につなげる。

 ため池は県内に2665カ所(3月末現在)あり、半数超の1419カ所は人的被害が生じる恐れがある「防災重点ため池」に選定されている。農業者個人や地域が管理しているケースが多く、高齢化や人手不足を背景に管理が難しくなっているという。県内では、2019年8月の佐賀豪雨で小城市のため池1カ所が決壊した。

 センターは県土地改良事業団体連合会に設置し、連合会が運営する。4人の専門的な職員で構成し、相談対応と現地パトロール、管理者や市町向けの講習会を実施する。パトロールは危険度が高いため池から順に年100~150カ所で実施し、目視で漏水やひび割れの有無を確認する。

 開所式が1日にあり、連合会の田島健一会長が「ため池が決壊すると、下流域に甚大な被害が危惧される。適正な保全管理に努めていく」とあいさつした。県農林水産部の池田宏昭部長は「大雨や台風シーズンのため池災害の未然防止に向け、関係者の尽力をお願いしたい」と述べた。

 ため池管理者用の相談窓口は、電話0952(24)6273(火曜と木曜の午前9時~正午、午後1~4時)。来所による相談は、電話での予約が必要になる。管理者以外の人には、居住市町への相談を促している。(円田浩二)

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