佐賀県の大規模接種に関し、スケジュールなどを説明した山口祥義知事=県庁

 佐賀県の山口祥義知事は1日、新型コロナウイルスワクチンの県営の大規模接種会場を県庁新館1階の県民ホールに開設すると発表した。接種日は6月19日から8月8日までの土日曜。対象は1回目の接種を終えていない65歳以上の高齢者と、福祉施設の介護従事者など。打ち手に佐賀大の協力を得て、1日に500人の接種を想定する。

 政府が掲げる高齢者接種の7月末までの完了目標に関し、県内20市町は達成できる見通しを示している。山口知事は「計画通りにいかない事態が生じた場合でも接種が円滑に進むよう、市町を支援したい」とし、会場の名称を「接種支援会場」とした。

 高齢者施設や障害者施設でのクラスター(感染者集団)発生を防ぐ狙いで、年齢を問わず介護従事者も対象とする。個人での事前予約が必要だが、予約の開始時期や方法は検討中。

 接種するのは米モデルナ製ワクチンで4週間の間隔を空けて2回打つ。1グループ500人の計8グループが1回目を6月19日から7月11日まで、2回目を7月17日から8月8日までに接種する。計4千人の接種を想定する。

 市町主体の接種と同時並行で進めるため、二重予約によるキャンセルでワクチンが無駄にならないように注意を呼び掛ける。また、市町が用いる米ファイザー製を1回目に接種した人が2回目にモデルナ製を打つことはできないため、会場でチェックする。

 課題となる打ち手の確保は、佐賀大の協力を得て、市町の接種に携わっていない医師や看護師、薬剤師を1日当たり15~20人ほど派遣してもらう。

 モデルナ製は1瓶当たり10人分で、6時間以内に使い切る必要がある。県は余剰ワクチンを有効活用するため、あらかじめ福祉施設関係者にキャンセル待ちの声掛けをするほか、県職員への接種も想定する。

 山口知事は「いずれ65歳未満の接種に進む。何が起こるか分からないが、県営の接種会場を持つことで柔軟に市町を支援できる」とした。会場を県庁に設置する理由について「人が集まりやすく、駐車場も確保できる。県庁は指揮所なので目が届き、不測の事態に対応しやすい」と述べた。(栗林賢)

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