神戸―鳥栖 前半、鳥栖・樋口(左)、松岡(右)と競り合う神戸・イニエスタ=ノエスタ

 日本代表戦開催による、リーグ公式戦中断前のラストマッチ。鳥栖は開始直後にFW仙頭のゴールで先制したものの、1度しか失点していない前半に追い付かれた。連戦となったアウェーで勝ち点1を手にし、金明輝(キン・ミョンヒ)監督は「90分間戦い抜き、ゲームモデルを体現してくれたが、勝ち切れないのが今の力」とうなずいた。

 開始の笛とともにゲームは動いた。鳥栖は、中盤でMF飯野がボールを奪うと、FW林やFW酒井らの連動したパス回しで前線へと運び、最後はMF仙頭が左足で豪快に振り抜いてネットを突き刺した。開始42秒の電光石火。仙頭は「(中野嘉が)中央で相手を引きつけて最後パスを出してくれたので決めることができた」と振り返った。

 前半18分には、第9節の横浜FC戦(4月11日)以降フル出場中の飯野が負傷し、交代を余儀なくされたが、ペースを崩すことなく攻めの形を作った。しかし、同点に追い付かれてからはゴール前での最後の精度を欠き、仙頭は「複数得点を挙げられるチャンスはあった」と悔やんだ。

 ドローに終わったが、これでリーグ公式戦8試合連続負けなし(4勝4分)。「シーズン前から周りの評価以前に、自分たちの中では絶対やれるという自信があった」と仙頭。昨季までの「もろさ」は感じないが、正念場となる後半戦に向け、決定機を逃さない確実性が重要な課題となる。今の鳥栖には決して高くないハードルのはずだ。(井手一希)

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