弓道男子団体 決勝リーグ全勝で頂点に立った武雄A。左から北雅矢、百武海斗、迎青龍、松尾海渡、星山知慶=佐賀市のSAGAサンライズパーク総合体育館弓道場(撮影・米倉義房)

 頂点に懸ける飽くなき執念を込めた矢が、次々と的を射貫いた。7校のリーグ戦で争った弓道男子団体は、武雄が6戦全勝を飾り、18年ぶりの頂点に立った。5人が4射ずつ、6試合で放った計120射のうち的中数は84。群を抜く安定感を見せた。

 快進撃を支えたのは、最後に矢を放つ「落(おち)」を務めた星山知慶。「覚悟を決め、培った全てを懸けて狙いにいった」と、全国総体への思いを体現。4射をすべて的中させる「皆中」を6試合のうち3試合で達成した。この日放った24射のうち、外したのはわずか3本。藤貴雄監督は「前の4人が続けて外しても、星山が悪くなりかけた流れを断ち切ってくれた。自分をしっかりと制御できていた」とたたえた。

 チームは昨年9月の県新人大会で女子とともに優勝を飾ったが、同11月の県高校選手権では4位に終わった。「少し緩みがあったのかもしれない」と振り返る星山は、強豪大学の動画を見たり弓道の教本を読んだりして研究を重ねた。「一人が変われば、チームは変わる」。もともと、技術向上に熱心なチームメートを信じた上での取り組みだった。

 武雄青陵中時代から6年にわたって競技を続けてきた星山は「やっと報われました」と頬を緩め、「全国では入賞を目指す。所作の美しさも追求する武雄らしさを見せたい」。頼もしい“求道者”が、真夏の夢舞台でもチームをけん引する。(古川公弥)

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