幕末明治期の有田の歴史をひもといた末岡暁美さん=有田町生涯学習センター

 佐賀県有田町文化協会の文化講演会が25日、町生涯学習センターで開かれた。郷土史研究家の末岡暁美さん(66)=神埼市=が「世界を見据えた明治有田の人々」と題し、有田焼の歩みや日本の近代化に貢献したことなどについて説明した。

 末岡さんは、有田焼が17世紀から18世紀初頭にかけて輸出されてきたことや、欧州でも磁器が生産されるようになるなどして中断した経緯を振り返った。1841年に久富家によって直輸出の形で再開されたことも紹介した。

 幕末明治期には欧米の万博に有田焼が出品されたことも挙げ、「パリでは西洋の好みを学び、ウィーンでは技術を持ち帰り、フィラデルフィアではフランスのセーブルを抑えて金賞を獲得した」と解説した。電信に必要な絶縁体の碍子(がいし)を磁器で作るなど、日本の近代化を支えたことも指摘した。

 講演会に先立ち、有田町のシャンソン歌手、木寺央さんが歌声を披露した。(古賀真理子)

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