新体操女子団体 表現力豊かな演技で44連覇した佐賀女子=佐賀市のSAGAサンライズパーク総合体育館(撮影・米倉義房)

 フロアマットを銀幕に見立て、伝統校の舞姫たちが名作を“上演”した。新体操女子団体を44大会連続で制した佐賀女子。映画「アラビアのロレンス」の音楽に合わせ、難度の高い技をふんだんに織り込んだ演技を披露。主将の宮田彩音ブレンダは「縮こまらずに大きく、思い切りよくやることを意識していた。やりきれた」と充実した表情を見せた。

 フープとクラブが次々と空中を行き交うダイナミックな構成。5人はスタートから巧みな連係を見せ、複雑な手具交換も着実にこなしていく。映画の壮大な世界観を感じさせる豊かな表現力も発揮し、大きなミスもなく、2年ぶりとなる県総体で、鮮やかな芸術空間を創出。コロナ禍で実戦経験の少なさも心配されたが、コスチュームを練習で着用するなど、本番を見据えたシミュレーションの成果も発揮した。

 演技構成を考える中で、横川由美監督は「『なるようになるさ』いう考えの持ち主や繊細な性格の子…。個性の違いが際立つ5人に合うリズムは何だろう」と熟慮を重ねて行き着いたのが「アラビアのロレンス」だった。

 「曲をBGMとして捉えるのではなく、場面が浮かび上がるような演技を創り上げたい」-。監督のそんな思いを、高いレベルで体現した選手たち。宮田は「これからきついこともあると思うけれど、みんなで手をつないで乗り越えていきたい」。目標の日本一へ、妥協なく技を磨き続ける。(古川公弥)

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