なぎなた団体決勝・佐賀東-牛津 メンを奪う佐賀東の次鋒・米光詩(右)=小城市の牛津高(撮影・山口源貴)

 佐賀東と牛津。宿命のライバル校がぶつかるなぎなた団体決勝。佐賀東の次鋒・米光詩は「ここで一本を必ず取る」と腹をくくり、なぎなたを強く握りしめた。技を仕掛けてきた相手より一瞬速く踏み込み、鮮やかなメンを決めた。この一本が勝敗を分ける結果となり、「東高」が8大会連続で女王の座をつかんだ。

 実力はきっ抗していた。県高校総体では2013年以降、佐賀東が勝利を収めていたが、そのうち3大会は代表者戦までもつれ込む接戦。昨年のSSP杯では敗れており、同11月の県新人大会は勝利したが、2-1の接戦だった。

 「また優勝旗を持って帰りたかった」と米光。持ち味のスピードを生かした攻撃を果敢に仕掛け、一瞬の隙も見逃さなかった。終盤は体力が落ちて2本目を奪うことはできなかったものの、反撃をしっかりとかわし、德永風香主将らも粘り強い戦いで貴重な一本を守り切った。

 米光ら4人はSSP杯の団体メンバーでもあり、悔しい思いをした。さらに、「あのときは気が弱くなって、代表者戦に名乗り出られなかった」と米光。大役はジュニアから競技を続ける当時1年の内田優に任せた。先輩でありながら、後輩に重大な局面を任せたことをずっと悔やんでいた。

 「今なら絶対に手を上げることができる」。3月の全国選抜大会では団体で3位に輝き、これまで培ってきた技術に加えて、大きな自信を手にした。「次こそは全国の舞台で優勝したい」。県代表の誇りを胸に、新たな目標へ気持ちを切り替えた。(井手一希)

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