今月初旬、佐賀県の聖火リレーに同級生が出走した。晴れ姿を見ようとインターネットでアクセスした。検索結果の上位にあったサイトを選んで再生ボタンを押すと、「アカウントが必要」と表示され、次に進むとクレジットカードの番号記入を求められた。何かおかしい。もう一度検索して正しいサイトにたどり着いた◆偽サイトに誘導し、個人情報を入手する「フィッシング詐欺」だろう。スマホに届く怪しげなメールは無視するが、今回のようにパソコンの検索結果に出てくるとは思わなかった◆難を逃れたが、もしカード番号を記入し、ネット通販などに使われたら、「疑わなかったあなたが悪い」となるのだろうか。だます方が悪いのに釈然としない。人を信用しにくい世情は寂しいし、IT(情報技術)の高度な知識は正しい方向に使ってほしいと願う◆佐賀県内で昨年発生した「ニセ電話詐欺」は29件。一昨年より減ったものの、被害総額は約3800万円に上る◆きょう5月30日は「消費者の日」。1968年に消費者保護基本法が施行された日にちなむ。自分はだまされないと思っていても、残念ながらそれ以上の悪知恵を働かせ、巧みな演技を見せる人はいる。ネットやスマホで手軽に買い物ができる時代。思わぬ落とし穴にはまらぬよう「何かおかしい」と感じた時は相談を。(義)

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