「十色の世界」をテーマに、多様性を認め合う大切さについて語ったタイラー・バートンさん=佐賀市文化会館

 外国人による日本語弁論大会が29日、佐賀市で開かれた。大学生や国際交流員など予選を通過した国内各地の10カ国12人が登壇し、来日して感じたことや母国との文化の違いなどをスピーチした。最高賞となる外務大臣賞には、アメリカ人のタイラー・バートンさん(24)=山形県=が輝いた。

 出場者らのPCR検査や入り口で検温など新型コロナウイルスの感染防止対策を講じ、無観客で2年ぶりに実施した。県内での開催は初めて。出場者は4月下旬に行われた予選審査で、21の国や地域から応募した64人の中から選ばれた。

 タイラーさんは「十色(といろ)の世界」をテーマに、冒頭で同性愛者であることを打ち明け、多様性について語った。2019年から山形県米沢市で国際交流員として生活する中で、日本人でも出身地や育ち方によって違いがあることに気づいたという。「十人十色」という言葉を示し、「自分らしさで世界を彩り、十色の世界を一緒に描きませんか」と呼び掛けた。

 タイラーさんは受賞後、「興味深いテーマばかりだったので、受賞にはびっくり。男性でも女性でも普通に受け入れられる社会になってほしい」と目を細めた。外務大臣賞に次ぐ文部科学大臣賞には、佐賀市の国際交流員シャン・ゼーラ・ゼディさんが選ばれた。(中島佑子)

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