母校でピアノを演奏する徳永義昭さん=佐賀市の川副中

「好きなことを夢に」と語りかける徳永義昭さん=佐賀市の川副中

 ピアノでリストの難曲「ラ・カンパネラ」を弾きこなす佐賀市川副町のノリ漁師の徳永義昭さん(60)が27日、母校の川副中(深川千幹校長)で演奏会を開いた。全校生徒279人の前で同曲を披露し、50歳を過ぎてからピアノを始めた自身の経験を振り返りながら「好きな夢や目標を持って。本気で好きなら頑張れる」とエールを送った。

 徳永さんは52歳の時にピアノを始め、最初の半年間は1日8~10時間の猛練習を重ねるなどして約1年で演奏できるようになったことを紹介した。テレビで見てピアノを始めるきっかけとなった世界的ピアニスト、フジコ・ヘミングさんの今年4月の公演に招かれ、同曲を演奏したことも振り返った。

 周囲の応援が力になったことを強調しつつ、「自分だけでは夢をかなえられなかった。家族や仲間と夢を共有して」と呼び掛けた。ピアノ演奏では、結婚30周年で妻の千恵子さん(59)のために弾いたロックバンド「X JAPAN」の「Forever Love」も披露し、「妻の次にピアノが大事」と笑いを誘った。

 3年の男子生徒から「好きなことが見つからない」と打ち明けられた徳永さんは、「そのままでいい。無理して探さず、自分がやりたいと思ったことを夢にして頑張って」と答えた。(花木芙美)

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