マスクをして職場へ向かう習慣がもう1年を過ぎた。すっかり定着したマスク装着。外出するとき、マスクをしていないとエチケットに反するような時代となった。マスクの効果は、周囲から感染を受けるリスクも少なくなり、仮に自分が感染していても、他人に移すリスクも最小限に抑えられる意味では、まだまだ新型コロナウイルス感染症は下火にならない状況から、この習慣をやめるべきではない。私はもう初老期ゆえに、脳機能に与える影響は少なく、マスクによる弊害も大きな問題ではない。問題は、子どもたちである。

 ドイツの神経科医マーガレッタ・グリーズ・ブリッソン医師の言葉より抜粋すると「感染症対策として最も大切なことは、おいしい食べ物と良い水の摂取で、適度な運動、人との関わり、喜び、友人との愛、そして何よりもたくさんの新鮮な空気が必要です。それらを通じて、私たちは免疫システムを強化することができます。それなのに、ドイツ政府は、私たちにマスクを強要しています。マスクによる私たちの呼気の再吸入は、間違いなく酸素欠乏と二酸化炭素の氾濫を引き起こします。人間の脳は酸素欠乏に非常に敏感であるため、例えば海馬(脳の器官)の神経細胞は酸素がないと、3分を超えて生き残ることはできないのです。急性の警告症状は、酸欠の頭痛、眠気、めまい、集中力の低下などがありますが、慢性的な酸素の剥奪の日常で慣れていき、それらの症状が消えます。しかし、脳神経の効率は損なわれたままになります。脳の酸素不足は進行し続けます。そして、子どもにとって特にマスクは絶対によくありません。子どもと青年は活発な適応免疫システムを持っています。若者たちの脳も、常に酸素を渇望しています。子どもは、すべての器官の代謝が活発で、マスクは、子どもの脳から酸素を奪います。現在のように、子どもたちの酸素を制限することで、それによる脳の損傷は元に戻すことができません」と警告しています。

 科学的に証明されているかどうかよくわかりませんが、ブリッソン医師の考え方にも一考の余地があるのかなあと思いました。(九州大学キャンパスライフ・健康支援センター教授・佐藤 武)

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