テニス女子団体決勝・佐賀商―致遠館 攻め込む佐賀商の仲村悠花(右)、室屋優羽ペア=佐賀市のSAGAサンライズパーク庭球場(撮影・鶴澤弘樹)

 仲間を信じて最後まで勝利を疑わない。選手全員の思いが、2大会連続の栄冠をたぐり寄せた。18チームで争ったテニス女子団体は佐賀商の2年生3人が活躍。致遠館に2-1で逆転勝利を収めた。白武稔康監督は「相手の勢いに飲まれながらも、粘り強く戦ってくれた」と選手をたたえた。

 決勝の相手は第2シードを破って勝ち進んできた致遠館。試合は1複2単の3試合を同時進行で行われたが、大黒柱の主将・武藤ひまりが第1シングルスを落とす予想外の展開。だが、第2シングルスの毛利優奈が気迫のこもったプレーで9-7の接戦を制し、勝負はダブルスの仲村悠花・室屋優羽組に託された。

 2人は「先輩に助けてもらってばかり。今日こそ恩返しがしたかった」。劣勢な場面でも、互いに目を合わせながら「深呼吸、深呼吸。落ち着いていこう」と声を掛け合い、食らい付いた。室屋の粘り強いラリーから、仲村の豪快なスマッシュへとつなぐ得意のリズムで、1時間半を超える激戦を制した。

 試合後、主将の目には涙があふれていた。「頼りなさすぎる姿を見せたのは悔しけど、絶対に勝ってくれると信じていた」。どのチームよりも日焼けした肌が、高校総体に懸ける選手たちの思いを表していた。(井手一希)

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