陸上女子5000メートル競歩 23分36秒04の県新記録で優勝した伊万里実の野口ののか=佐賀市のSAGAサンライズパーク運動場補助競技場

 果敢な“一人旅”で宿願を達成した。女子5000メートル競歩の野口ののか(伊万里実)が23分36秒04の県新記録をたたき出し頂点に立った。17年ぶりの記録更新に「序盤から攻めすぎかなと思ったけれど、自分に負けないよう積極的にいった」と、会心のレースを振り返った。

 昨年10月の全九州高校新人大会で頂点に立った実力者は「(全国総体出場権が懸かる)北九州地区大会をイメージし、スピードを意識した」。号砲直後に飛び出すと、1000メートルから2000メートル、2000メートルから3000メートルをいずれも4分40秒前後の安定したラップで周回を重ねていった。佐賀清和の馮苹(ソン・ピン)が2004年にマークした23分39秒23の県記録更新へ、ペースを緩めることなく突き進んだ。

 伊万里中時代は長距離が専門だったが、伊万里実入学後、松永勝広監督の勧めで競歩に転向。「やればやるほど記録が伸びるし、のめり込んだ。周囲からはストイックだねと言われます」。今年3月には愛媛県で開かれた全国合宿に参加。足の接地や腕の振りといった技術を高いレベルで学んだことが大きな刺激になった。

 「県記録更新は松永先生との約束だったし、伊万里実の1期生として名前を刻めることができてよかった。きれいな歩型を意識し、次は23分台前半から22分台後半を出したい」。さらなる成長の可能性を秘めたヒロインは、北九州地区大会や全国舞台での飛躍を見据えた。(古川公弥)

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