柔道男子団体決勝リーグ・佐賀商-龍谷 大将戦で、組み手争いをする佐賀商の池内空(中央)=基山町総合体育館(撮影・米倉義房)

 優勝が決まった瞬間、選手たちは嬉し涙で顔を覆った。接戦となった柔道男子団体は、佐賀商と佐賀工が2勝1敗で並び、一本勝ちの本数で佐賀商に軍配が上がった。井上安弘監督は「よくやってくれた。本当に頑張ったからこそ優勝がこぼれ落ちてきたんだと思う」と目を潤ませた。

 決勝リーグ初戦の相手は龍谷。先鋒の古賀大士郎主将は「チームを勢いづかせよう」と、動きの速い相手に苦戦しながらも中盤に相手を崩して技ありを奪うと、そのまま腕十字固めで一本勝ちを収めた。

 流れを受けた次鋒の田中龍雅は、重量級の相手にも攻め続け、隙を逃さず中盤に内股で一本。大将の池内空は「負けたら勢いが消える。徹底して決める」と、得意の寝技で一本勝ちし、チームは3本の一本勝ちを決めて好発進した。

 続く2戦目で佐賀工に1―2で敗れ、チームの雰囲気は一気に落ち込んだ。それでも「次に切り替えよう」。声を掛け合って前を向き、佐賀北に2―0で勝利。直接対決では佐賀工に敗れたものの、一本勝ちの数が優勝を左右した。佐賀商は計4本で佐賀工の計2本を上回り、3大会連続の頂点。龍谷戦での一本勝ちがポイントとなった。

 田中と池内は「勝つなら一本勝ちでと思っていたが、優勝に影響するとは思わなかった」と声をそろえた。古賀主将は全国総体に向け、「ベスト8を目指し、佐賀商らしい試合をしたい」と、大舞台に照準を定めた。(草野杏実)

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