剣道女子団体決勝リーグ・佐賀女子-佐賀学園 大将戦で佐賀女子の中村美海がメンを奪い2本勝ちする=佐賀市の諸富文化体育館ハートフル(撮影・山田宏一郎)

剣道女子団体で初優勝を果たし、喜ぶ佐賀女子の選手たち=佐賀市の諸富文化体育館ハートフル

 剣道女子団体は、混戦を勝ち抜いた佐賀女子が初の栄冠を勝ち取った。試合後、涙が止まらない選手たちは、互いに抱き合って勝利の余韻に浸った。

 4校で争う決勝リーグ。佐賀女子は白星スタートしたものの、最後の佐賀学園戦を前に1敗を喫し、後がなかった。佐賀学園が勝てば全勝優勝。隣の試合場では、三養基が2勝目を目前にしていた。

 息詰まる頂点争い。大将中村美海は4校の勝者数などを計算し、自分で勝負が決まることを強く意識していた。「みんな思い切った試合をしてここまでつないでくれた。終わりたくない」。意を決し、竹刀を握った。

 暫定ルールでつばぜり合いがない分、試合展開は速い。無我夢中で技を繰り出し、序盤に抜きドウを決めると、最後は得意のメンをたたき込み、優勝を決定付けた。

 中村は新チーム結成以降、大将を任されたが、勝負が懸かる場面で勝てず、部活の稽古に加え、中学時代の恩師にも指導を仰ぐなど、心技を磨いてきた。そんな姿を見守ってきた中島實監督は、「大会を通じて精神的な成長も見せてくれた」と目を細めた。

 2位に終わった春季大会の雪辱を果たし、中村らは集大成の場で堂々と勝ち名乗りを挙げた。「自分たちの剣道を全国大会でも貫けるように、気持ちから作り上げたい」。初の大舞台でさらに高みを目指す。(西浦福紗)

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