佐賀県内の飲食店への営業時間短縮要請について、期間を6月5日まで延長すると発表した山口祥義知事(右)=28日午後、県庁

 佐賀県は28日、新型コロナウイルスの感染拡大で31日まで実施するとしていた県内飲食店への営業時間短縮要請について、期間を6月5日まで5日間延長すると発表した。営業時間は午後8時まで短縮していたのを同9時までに緩和する。延長は2回目で、県独自の「医療機関を守るための非常警戒措置」も継続する。山口祥義知事は「リバウンド(感染再拡大)を警戒し、慎重に対策を打ちたい」と協力を求めた。

 山口知事は県庁で開かれた対策本部会議で、県内の感染状況について「大型連休の前くらいまでに戻ってきた。措置の成果が確実に出ている」と評価した。一方、病床の使用率は30%台で、政府の警戒度で2番目に深刻な「ステージ3」の水準(20%以上)を上回っている。「依然として医療現場は厳しい状況。少しでも早く20%を切るのが目標だ」と、時短再延長を決断した背景を説明した。

 もう一つの理由として、緊急事態宣言が延長された福岡県をはじめとする九州各県の感染状況が予断を許さない現状に触れ、「意識しながら判断しなければならない」と強調した。

 引き続き要請に応じる店舗には、延長前と同じ算出方法で協力金を支給する。午後9時まで営業できるため、対象店舗は1割ほど減り約4500店を想定。予算措置は議会の議決を経ない専決処分を検討する。

 会議後、記者団から延長期間を5日間とした意図を問われ、山口知事は「ゴールが見えないのはつらい。土曜の6月5日までの1週間、もう一踏ん張りしてほしい」と答えた。時短を午後9時までに緩和したのは飲食店から「1時間延ばしてほしい」との声が上がっていたことに配慮した。

 要請解除の目安に関し、山口知事は「県内は『ステージ2』が見えている。今のままの感染者数の減少傾向が維持できれば、数字に関係なく解除する」と述べ、「気の緩みが一番怖い。県外への移動、会食は控えてほしい」と呼び掛けた。(栗林賢)

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