「小ネギは主役にするには難しい、脇役なんですよね」。以前取材した小ネギ農家の方がこぼしていた。ネギをメインにした料理の提案は難しいという。

 七山に出向いた時、地元農家の方からたくさんの小ネギをいただいた。そうめんの薬味にしか使っていなかったので、どうするか頭を悩ませた。ネギサラダ、ネギチヂミ、小口切りにして冷凍保存…。周囲からいろんなアイデアを聞き、料理のレパートリーが広がった。

 新型コロナウイルスの影響で2Lサイズの小ネギの行き場がなくなり、唐津南高食品流通科の1年生が、考えたレシピを添えてネギを寄付する活動を知った。

 準備してきた子ども食堂のイベントが急きょ中止になるなど、生徒たちは外で活躍する場が少なくなっているそうだ。ネギプロジェクトは初めての実習となり、放課後におかきやネギあん入りパン、ネギプリンを作っていた。焼き上がったパンの香りに「おいしそうやん!」と弾んだ声が調理室に響いた。

 コロナによって失われた機会と思わぬ経験。小ネギの消費拡大とともに、高校生の活躍する場の広がりを願った。(唐津支社・横田千晶)

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