水泳の日本学生選手権最終日は八日、横浜国際プールで競泳男女計12種目の決勝などを行い、男子二百メートル平泳ぎで沖田祥章(佐学園―鹿屋体大)が2分13秒17の日本新で優勝した。

 女子四百メートル個人メドレーは、シドニー五輪銀メダルの田島寧子(日体大)が大会新で優勝。同百メートル背泳ぎもシドニー五輪銀メダルの中村真衣(中大)が大会新で勝った。女子二百メートル平泳ぎは田中雅美(中大)が四連覇を果たした。

 男子四百メートル個人メドレーは谷口晋矢(中大)、同千五百メートル自由形は荒瀬洋太(筑波大)がともに大会新で優勝。男子高飛び込みは寺内健(甲子園大)が板飛び込みと合わせ二連覇した。
 学校対抗の男子は中大が七連覇し、女子は日体大が三連覇で最多の十度目の優勝を果たした。

五輪代表漏れ「力を記録で証明」

 鮮やかなリベンジだ。シドニー五輪をかけた日本選手権から五カ月。紙一重で代表選考に漏れた二百メートル平泳ぎの沖田祥章が見事に雪辱を果たした。2分13秒17。これまでの日本記録を三年ぶりに0秒27更新した。

 イタリア選手が金メダルを手にしたシドニー五輪決勝と比較しても、5位に相当するタイム。「12秒台を目標にやってきたから」と喜びをかみしめ、心憎いばかりに答えた。
四月の日本選手権。沖田は五輪A標準を1秒46上回る2分13秒90の自己新で2位に入った。しかし、日本水連の少数精鋭路線にはじき飛ばされた。千葉すずがスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴したのに対し、別のことを考えた。「自分の力を記録で証明するんだ」と。

 佐学園高の舟木孝治監督ら周囲に励まされ、この日だけを見つめてきた。
166センチ、55キロの小柄な体格を逆に生かし、「浮く感じで進むように」とビデオで研究。残り75メートルから一気にピッチを上げ、2位以下を圧倒した。
 最高の結果で大学最後のレースを終えた沖田は「体と気持ちがもてば狙いたい」。視線の先には、かすかに“アテネ”が見えている。(杉原)