九州防衛局の説明会に関し、定例会見で見解を示した秀島敏行佐賀市長=市役所

 佐賀空港(佐賀市川副町)への自衛隊輸送機オスプレイ配備計画で、九州防衛局が駐屯地候補地の地権者が所属する佐賀県有明海漁協南川副支所で3月下旬に開いた事実上の地権者説明会に関し、秀島敏行佐賀市長は25日の会見で「『南川副だけが特別』という言い方は問題。漁家を分断してしまう」と懸念を示した。

 説明会では、防衛局の広瀬律子局長が「南川副と防衛省の関係は特別だと思っている」と述べ、防衛省の振興策の特長に言及したとされる。秀島市長は「何でもできると感じさせる内容だが、常識的に考えて、国の補助金制度には制約がある。駄目だったら誰が責任を取るのか」と批判した。

 さらに、特定の支所を特別視して振興策や土地の買収額を提示する姿勢に対して「漁家、佐賀の街、有明海沿岸を含めて、みんなが分断されてしまうと思った。(市民の融和を大切にする)われわれにとって非常に困る」と問題視した。

 任期満了に伴う10月の佐賀市長選に関しては、意中の人がいるかとの質問に「去る者が次に口出すことはいかがなものか」と述べつつ「バイオマス関連など四つのことを続けてほしい願いはある。民主的な行政を汚すような人が出てくれば、それなりの動きをする」と、これまでの見解を繰り返した。(大田浩司)

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