佐賀錦の初心者講習会で作業をする受講者=佐賀市歴史民俗館旧福田家

 200年以上続く伝統工芸「手織り佐賀錦」の後継者育成を目的とした初心者講習会が25日、佐賀市歴史民俗館旧福田家で始まった。40~70代の9人が6月下旬まで全10回の講習を通じて手織りの基礎を学ぶ。

 講習会は今回で25回目で、佐賀錦振興協議会が13~15日に開催した1日体験会の参加者の中から希望する人が受講した。初回は会員の指導を受けながら実践し、金箔の和紙を細かく切った経糸(たていと)を慎重にへらですくって絹の緯糸(よこいと)を通す「平織り」の作業を行った。

 内田百合子さん(72)は夫の故郷の佐賀市に約1年前に引っ越し、「佐賀ならではのことをやってみたかった。難しいけど、少しずつできていくのがうれしく、いつか小物を作ってみたい」と話した。

 同会は、佐賀錦が佐賀県指定伝統的地場産品に指定された1993年に発足した。4月現在の会員は165人で、ピーク時の約190人から減少傾向にあるという。松本美紀子会長は「自分のペースで進めながら、次の世代につなぐために長く続けてもらえれば」と話した。(松岡蒼大)

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