葉隠研究会(中野啓会長)の機関誌『葉隠研究』の90号が刊行された。政治の裏話や家老・年寄役の思想など、硬軟取り混ぜた内容でまとめた。

 多久古文書の村村民の片倉日龍雄さんは「多久家文書にみる鍋島勝茂」で、勝茂が将軍へ鷹狩り用の鷹を育て献上することで将軍家とのつながりを保っていたことを記す。みやき町の藤井楊子さんは連載「葉隠は暮らしの中に生きている」で、『葉隠』に見られるおもてなしから現代のおもてなしを考える。

 鹿児島大学名誉教授の種村完司さんは「家老・年寄役の使命と矜持」で、年寄役の中野数馬(利明)らのエピソードから武士道と奉公人道を読み解く。

 B5判、140ページ、1600円(税込み)。主要書店で販売している。(花木芙美)

このエントリーをはてなブックマークに追加