オンラインで進出協定を結んだトゥルーバファーム佐賀の小野隆一代表取締役(画面左)と樋口久俊市長=鹿島市役所

 唐津市内で農業ビジネスを手掛ける企業「トゥルーバファーム佐賀」が、耕作放棄地を肉用牛の放牧・繁殖に活用する事業で鹿島市に進出する。鹿島市音成の七開(しちかい)地区の約18・7ヘクタールを放牧地として生かし、2年後の子牛の初出荷を目指す。24日に鹿島市と進出協定を結んだ。

 同社は、東京に本社を置き、全国で農業ビジネスを展開している「トゥルーバアグリ」のグループ企業。佐賀県内では唐津市浜玉町でレモン生産を手掛けている。鹿島市で農業に従事する人が減少しミカンなどの遊休地が増えていることを受けて、放牧・繁殖事業での進出を決めた。

 牧柵を設置して夏ごろから母牛を放ち、2022年度から45頭を放牧する。飼料費を抑え、ふん尿処理などの世話が省力化できるメリットがあるとしている。繁殖させ、6年目には年間約35頭の子牛の出荷を計画している。

 締結式は新型コロナウイルス対策でオンラインで実施された。小野隆一代表取締役は「放牧と繁殖事業を通じて放棄地を解消し、地域課題に貢献できれば」とあいさつした。樋口久俊市長は「畜産振興の一つのモデルケースになれば」と期待を込めた。(中島幸毅)

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