歴史講座で、出土貨幣のレプリカを並べて説明する森田孝志さん(左)=吉野ケ里歴史公園

出土貨幣から読み解く日本の歴史について話す歴史専門員の森田孝志さん=吉野ケ里歴史公園

 吉野ケ里歴史公園(神埼市郡)で23日、本年度の歴史講座が始まった。初回のテーマは「出土貨幣が語る佐賀の歴史」で、16人が貨幣の変遷などを通じて弥生時代から近世にわたる日本や佐賀の歩みを学んだ。

 公園管理センターの歴史専門員の森田孝志さんが講師を務め、弥生時代に中国貨幣が日本に流入していたことや、708年に登場した国産銭貨の和銅開珎などについて説明した。

 吉野ケ里遺跡で弥生時代の土器などとともに中国の銅貨「貨泉(かせん)」が出土したことを挙げ、「中国との密接な交流が想定される」と指摘した。神埼市や鳥栖市、小城市で見つかった他の貨幣も紹介し、「お金の歴史や出土状況を見ると、当時の人々の考えや文化が分かる」と強調した。

 参加者からは「お金に注目して時代の移り変わりを学ぶのは初めてで、感心した。貨幣から年代を特定できるのが面白い」などの感想があった。

 歴史講座は年6回の予定で、次回は7月18日に開く。(森田夏穂)

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