藤元明緒監督(左上)がオンラインで参加して開かれたトークイベント=佐賀市松原のシエター・シエマ

 外国人技能実習生の実情に迫る映画「海辺の彼女たち」のトークイベントが22日、佐賀市松原のシアター・シエマで開かれた。藤元明緒監督が東京からオンラインで参加し、映画に込めた思いや取材の経緯などについて語った。

 映画は、過酷な労働環境を強いられたベトナム人の労働実習生を題材にしている。藤元監督は、ミャンマー出身の妻と共同運営するSNS(会員制交流サイト)に不当な扱いを受けて苦しむ実習生から「逃げたい」というメッセージが届いたことを明かし、「最終的に連絡が途絶え、映画を通して彼女が過ごしたであろう時間を再現するという着想だった」と振り返った。

 取材は8カ月に及び、「実習生の残してきた家族のためとの責任感や、問題が生じた場合に相談できない孤独感を聞くと心苦しかった」と吐露した。主人公の3人はベトナムでのオーディションで選ばれ、本名で出演したことも説明し、「もしかしたらこういう人生もあったかもしれない、という感覚を大事にしてもらいたかった」と強調した。

 イベントは認定NPO法人地球市民の会が主催し、会場とオンラインで約60人が参加した。「海辺の彼女たち」は27日まで、シアター・シエマで連日午後1時45分から上映される。(松岡蒼大)

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