アマラトゥンガさんと指導教員だった佐賀大農学部の白武義治名誉教授(提供写真)

 佐賀大で5年間学び、現在は母国スリランカの大学行政のトップに立つサンパタ・アマラトゥンガさん(56)が、春の叙勲に合わせた外国人叙勲で旭日中綬章を受章した。日本とスリランカの学術交流と相互理解の促進に寄与した功績が評価された。「佐賀で学んだから今の人生がある」と話している。

 アマラトゥンガさんは2003年まで5年間を家族3人で佐賀で暮らし、農学部で酪農のマーケティングを学んで修士号と博士号を取得した。帰国後は最も歴史がある国立スリ・ジャヤワルダナプラ大経営学部で講師、教授、学部長などを経て、14年から20年まで学長を務めていた。

 長きにわたって両国の関係構築を進め、学長在任中は多くの日本の大学と協力関係を築いて技術学部を新設した。佐賀大には毎年のように共同研究の成果発表で訪問している。現在は国立大学や高等教育機関を取り仕切る教育省の大学助成委員会会長の任にある。

 「農業を学ぶなら佐賀で」と誘った同国出身で佐賀大名誉教授のラタナーヤカ・ピヤダーサさん(70)は「スリランカに合うのは欧州ではなく日本だと、教育の在り方にも興味を持っていた」という。アマラトゥンガさんは「佐賀では研究室以外でも農家の方にもたくさん会うなど多くを学んだ」と振り返り、受章については「一生懸命に働いた結果でうれしい。日本の皆さんに感謝します」と語った。(宮﨑勝)

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