柔らかで温かな作品が並ぶ。「ゆっくりと楽しんで」と話す髙津静子さん=佐賀市大和町のぎゃらりぃT

「コロナ禍に思う」(100号)

佐賀市 柔らかで温かな表情を見せる季節の花々-。佐賀美術協会会員で二科会会友の髙津静子さん(63)=佐賀市=の洋画展が、佐賀市大和町のぎゃらりぃTで開かれている。人物画、静物画計37点が展示され、訪れた人たちを和ませている。髙津さんは「コロナ禍でじっくりと自分を見つめ直すイメージで描いた。じっくりと作品を楽しんでほしい」と呼び掛ける。30日まで。

 フラワーベースに生けられたミモザやジャーマンアイリス、ピラミッドアジサイなどが描かれ、静かで穏やかな背景がそれぞれの花を引き立てる。「背景に奥行きを出したくて削ったり、引っかいたり…」と髙津さん。塗り上げた後、ローラーで色を重ね、深い色合いを出す。

 スツールに腰掛ける女性が遠くに目を向ける「少女」は、うっすらとして淡い色の背景がモダンな印象を与える。「コロナ禍に思う」は女性がゆったりと本を読み、壁には青を主体とした抽象画が映り込む。「以前、色を大胆に塗った抽象画に挑戦したけど、周囲からは『何だかいつもと違う』と鈍い反応。だけどずっと使いたくて、背景に盛り込みました」と話す。(福本真理)

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