笑顔を見せる新鍋理沙選手と岩坂名奈選手

5冠達成のパレードで市民の祝福を受け、笑顔を見せる新鍋理沙選手(左)と岩坂名奈選手=2013年、鳥栖市

 先月、久光スプリングスの岩坂名奈選手(以下、いつも通り「ナナ」と呼びます)が現役を引退しました。ナナと私は、2009年、ともに高卒の新人としてスプリングスに入団しました。私のバレーボール人生の第2章では、いつも近くにナナがいました。

 入団直後は、ナナも私も、ボール渡しや得点板の担当などをしていました。そんな中、ナナと私は、全体練習の後やオフの日に練習をしていました。2人でできる練習は限られていましたが、その時間がとても好きでした。練習後も、パンパンに腫れた手でコートを箒(ほうき)がけしながら、「こんなプレーができるようになりたい!」とか「あの選手すごいよね!」とか、間近で見る先輩方のプレーについてずっと話していました。

 2年目に入ると、ゲーム形式の練習に入る機会が増えてきました。夏合宿での練習は本当につらかったのですが、それ以上にワクワクする気持ちの方が強かったです。

 そして迎えた2年目のリーグ開幕戦。私はスタートからコートに立っていました。試合前からとても緊張しており、試合内容も全く覚えていないのですが、チームがフルセットで勝ったことは覚えています。先輩方から「思いきりやればいいんだよ!」と声をかけてもらい、とても気持ちが楽になりました。

 その年の最終結果は3位でしたが、初めてシーズンを通して試合に出場し、さまざまなことを学びました。同時に、先輩方やスタッフの皆さんにたくさん助けてもらい、自分の力不足も痛感しました。

 入団時は、先輩方のレベルの高さに圧倒され、「たぶん試合に出られないだろうし、3年ぐらいで辞めよう」と思っていましたが、この2年目のシーズンで考え方が変わりました。「バレーって面白い! もっと上手くなりたい!」と思えるようになりました。

 この気持ちの変化が、その先の私のバレーボール人生を大きく変えたのではないかと思います。

※次回は6月26日に掲載

このエントリーをはてなブックマークに追加