県高校総合体育大会に向け、練習に励む佐賀学園バレーボール部の選手たち=佐賀市の同校

 やり場のない無念さを味わったからこそ、晴れ舞台に立てる感慨はひとしおだ。新型コロナウイルスの影響で、昨年初めて中止となった佐賀県高校総合体育大会が2年ぶりに開かれることが21日、正式に決まった。コロナ収束はいまだ見通せず、無観客開催の競技もあるが、選手たちは「悔しい思いをした先輩、支えてくれる保護者に感謝の思いが伝わるプレーを」と、熱戦を心待ちにしている。

 大会を間近に控え、選手たちは最終調整に余念がない。佐賀学園バレーボール部の白熊太陽主将は「県総体は開かれても、その先の大会がどうなるかまだ分からない。常に最後の試合になるかもしれないという緊張感を持って臨む」と強調。バレーボールは無観客開催となるが、「支えてくれた保護者らに感謝の思いが伝わるように一つ一つのプレーに厳しさを出していく」と決意を語る。

 バレーボールと同じく無観客開催のバスケットボール。佐賀清和の中島莉乙奈主将は「学校の友人や保護者に現地で応援してもらえないのは寂しいけれど、県総体を開催してもらえて感謝の気持ちでいっぱい」と話す。佐賀女子新体操部のチームリーダー、松尾萌花さんは「県総体に出られなかった先輩方に気持ちが届くような、壮大な演技を目指す」。集大成の場に立てる喜びを力に躍動を誓う。

 感染防止に向けたさまざまな工夫も。剣道は接近戦の「つばぜり合い」を避け、すぐに引き技を出すか、声を出さずに離れなければならないルールで行われる。選手たちは普段の稽古からマスクだけでなく、防具の面には飛沫防止用のシールドも着用。徹底した対策で大一番に臨む。(古川公弥、西浦福紗、草野杏実)

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