「かくれんぼ つつじのかげの 息づかい」 いろんな場所でつつじの花々が、色鮮やかに咲き誇る季節となりました。

 さて、私の担当回では、脳神経内科やリハビリテーションに関する医療テーマのご質問を募集しています(佐賀新聞 診察室から 南里担当回 宛先:media@saga-s.co.jp)。最近聴いた曲に、「会いたくて 会いたくて ふるえる…」との歌詞がありましたが、今回のテーマは「ふるえ」です。

 ふるえと言っても、人前で緊張のためふるえる場合や、寒いときに出現する場合は問題ありませんが、コップをもったり箸を使ったりするときに出現するふるえは病気の可能性があります。

 ふるえの出現する状況に応じて大きく二つに分けられます。じっとしている静止時に出現するふるえと、姿勢時にふるえる場合があります。静止時に出現する代表的な疾患がパーキンソン病です。他のパーキンソン症候群でも同様に静止時に出現する場合がありますので、鑑別が必要です。

 姿勢時のふるえは、水などの入ったコップで飲むときや、テレビを見ているときなどに出現することが多く、その場合は本態性振戦である場合が少なくありません。

 本態性振戦はふるえ以外の症状はありません。家族歴を認めることもあります。本態性振戦の症状がひどい場合は治療が必要になります。

 ほかにもふるえの原因として甲状腺機能亢進(こうしん)症など内科的な疾患、動作時に出現するふるえには小脳系の疾患や慢性アルコール中毒などが原因の場合もあります。

 ふるえの症状や原因はさまざまですので、もしお困りでしたら一度、脳神経内科の外来を受診ください。(JCHO佐賀中部病院 脳神経内科・リハビリテーション科 部長 南里悠介)

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