九州の広い範囲で20日、激しい雨が降った影響で、熊本県水俣市や福岡県うきは市、鹿児島県出水市などは改正災害対策基本法に基づき、避難指示を出した。

 未明から強い雨が降った熊本県では1時間の雨量が50ミリを超えた地域もあり、各市町村が警戒。芦北町は全域の約7200世帯に、津奈木町も同約1900世帯に避難指示を出した。午後にかけて断続的に激しく降った芦北町では一部の道路が通行止めになった。

 改正災害対策基本法の20日施行に伴い、市区町村がこれまで発令していた避難勧告は廃止され、避難指示に一本化された。従来なら避難勧告を出していた段階で避難指示を出したという津奈木町の担当者は「一本化によりスムーズに避難指示を発令できた」。芦北町の担当者は「目立った混乱はなく、粛々と避難指示を出した」とした。

 福岡県うきは市も土砂災害の危険性が高まったとして一部に避難指示。直ちに安全な場所へ避難するよう呼び掛けた。

 鹿児島県では、土砂災害警戒情報が出た阿久根市などが「高齢者等避難」を発令。県道が冠水し一部が通行止めとなった長島町は21日以降も警戒、担当者は「必要に応じて防災無線やアプリで避難を呼び掛ける」と語った。

 21日午後6時までの24時間に予想される雨量は多い所で九州南部が180ミリ、九州北部が150ミリ。気象庁は、地盤の緩んでいる所があるとして土砂災害に警戒を呼び掛けている。

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