新型コロナウイルスの対策本部会議の冒頭、飲食店への時短要請を5月末まで延長すると表明した山口祥義知事(右)=20日、佐賀県庁

 佐賀県は20日、新型コロナウイルスの感染拡大で医療提供体制の逼迫(ひっぱく)が続いているとして、23日まで実施予定だった県内全域の飲食店への営業時間短縮要請を31日まで延長することを決めた。山口祥義知事は「大切な医療環境を守り、救える命を救うため苦渋の決断をした」と述べ、県民に理解と協力を求めた。

 山口知事は県庁の対策本部会議で、県独自の「医療機関を守る非常警戒措置」を延長するとし、理由として「コロナ患者を受け入れる県内の病床使用率と、福岡県など九州各県の感染者数が依然として厳しい状況にある」ことを挙げた。県民には県境をまたぐ移動の自粛を改めて呼び掛けた。

 時短要請の対象は県内の約5千店舗を想定し、営業を午後8時までとする。要請に応じた店舗への協力金は、当初の期限だった10~23日分を翌24日から申請できるが、31日までの延長分を含めて6月1日から一括申請することもできる。協力金の額は延長前と同じ算出方法で、売上高に応じて変わる。

 時短の延長幅は、福岡県に31日まで出されている緊急事態宣言に合わせた。会議後、山口知事は記者団から要請解除の目安を問われ「31日で解除できるよう全力で当たる」としつつ、政府が示す警戒度のステージに用いられる各指標などを数値目標とする考えはないとした。「佐賀は感染事例を一つずつ追っている。これを分析し、九州全体の傾向も踏まえ、知事として(解除する際は)説明責任を果たしたい」と強調した。

 県版「Go To イート」のプレミアム付き食事券「SAGAおいし~と食事券」は、時短延長に合わせて引き続き販売を一時停止する。購入済みの食事券は営業時間内で利用できる。また、政府が利用期限を最長12月末まで延長したことを受け、県内でも延長を検討している。

 県教育委員会は非常警戒措置の延長に合わせ、31日まで引き続き宿泊を伴う部活動を控えるよう県立学校に通知した。(栗林賢)

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