「つなごう短歌山脈」の作品集を手にする〓本久子さん=佐賀市の佐賀県歌人協会事務局

 佐賀県歌人協会(江副壬曳子会長)が、短歌の公募賞「つなごう短歌山脈」の第1回作品集を発刊した。一席に輝いた三原ちとよさん(92)=佐賀市=と早稲田佐賀高2年の馬場千晴さんによる作品など全428首を掲載していて、作品集を通じて短歌文化を次世代へつなぐ。

 一般の部に145首、高校の部に県内7校から283首が集まり、選者は現代歌人協会常任理事の伊藤一彦さん(宮崎県)ら3人が務めた。三原さんの「『さっきまで畑に居たの』と野菜たち無人売場に声もつごとし」「手火鉢の炭と昔を語りつつ和菓子の老舗に包装を待つ」、馬場さんの「本当は光の速さで出たいけどなんとなく3コール待ってみる」が一席の県歌人協会賞を受賞した。

 同賞は、「九州三大歌人」の一人で佐賀市出身の中島哀浪(1883~1966年)から続く佐賀の短歌文化を次世代につなごうと同協会が初めて企画した。事務局の角本久子さんは「高校生からもフレッシュな感性がまぶしい秀作が集まった。今を生きる私たちには文化を後世につなぐ役目がある。短歌を多くの人に楽しんでほしい」と話す。

 作品集はA5判48ページ、第2回募集は10月ごろから始める予定。問い合わせは県歌人協会、電話0952(33)6452。(花木芙美)

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