月に1回集まってさまざまな料理に挑戦する参加者=太良町のしおさい館

岩永章一郎さん(左)の助言を受け、皿うどんを作る教室参加者ら=太良町のしおさい館

 太良町の65歳以上の男性を対象にした料理教室が毎月1回、町総合福祉保健センター「しおさい館」で開かれている。介護予防事業の一環で、参加者は調理法や健康づくりにもつながるレシピを学ぶとともに、料理の腕を磨きながら交流を深めている。

 高齢化が進む地域では日々の食事や高齢の1人暮らしを心配する人も多い。また男女共同参画が浸透する前は「男は仕事、女は家庭」との考え方が根強く、家事の経験が乏しい中高年の男性は少なくない。各自治体では食生活の安心につなげるため男性向けの料理教室を企画し、太良町は2014年度から実施している。

 町内で食堂を長年切り盛りしてきた岩永章一郎さん(73)が講師を務め、70~80代の15人程度が参加する。4月の教室は皿うどんづくりで、手慣れた様子で野菜を炒めたり味付けをしたりしていた。塩分や栄養バランスも考慮し、参加者からは「料理のいろは、食材の使い方など勉強になる」との感想もあった。

 参加する1人暮らしの丸山好宏さん(83)は、自宅で2日に1度たしなむお酒に合う料理を作るのが楽しみで、レシピはインターネットで調べている。「自分で作る料理はおいしい。教室や料理は、毎日の元気と健康につながっている」と笑顔を見せる。

 教室は定年後の男性が新しいつながりを持つ場にもなっている。講師の岩永さんは「食事後の会話も大切な時間。仲間が増えて笑顔が絶えない」と魅力を語る。5月は新型コロナウイルス対策で中止した。感染状況に応じて今後も開催していく。(中島幸毅)

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