弥生時代をイメージした衣装を着てガイドする福田幸夫さん=吉野ケ里歴史公園

 開園から4月で20年を迎えた吉野ケ里歴史公園(神埼市郡)。長年にわたって観光客のガイドを務める福田幸夫さん(59)=吉野ヶ里町=にとっても大きな節目となった。吉野ケ里遺跡の展示や弥生時代の再現、アウトドアの充実など魅力を高めてきた公園とともに歩み、分かりやすい解説で吉野ケ里ファンを増やしてきた。

 福田さんは以前から古墳や遺跡に興味があり、吉野ケ里遺跡が全国的に注目された1989年、吉野ケ里保存協力会が募集したガイドに採用された。2001年に公園が開園して以降は、公園管理センター所属のガイドを務める。「最先端の知識を得ることができると思って応募したが、まさか説明する立場になるとは思っていなかった」と振り返る。

 遊具が整備されたり多彩なイベントや体験会を展開したりするなど公園の施設や内容が充実するにつれ、多様な人が来園するようになった。ガイドではなるべく専門用語を使わず、分かりやすい解説を心掛けている。来園者の歴史の知識量などに合わせた説明でもてなし、「もともと専門家ではないので、観光客と話をしていて興味を持つ点が似ていると感じる」と話す。

 佐賀新聞の地域リポーターとして2002年から月1回の連載コラム「吉野ケ里散策」の執筆も続ける。出来事や季節の移ろいを切り取りながら公園のさまざまな見方を紹介し、情報発信につながっている。発掘現場の記録を残そうと思って始めた写真が趣味。遺跡の復元建物などを撮影し、背景や構図、アングルも工夫を凝らしながら写真に収めている。

 「吉野ケ里フィーバー」から30年余り。レジャーなどで県内外から大勢の家族連れも訪れるようになり、福田さんは「公園にはさままざまな楽しみ方があり、何度訪れても満足できる。子どもの頃に遊んだ記憶が、いつか歴史に興味を持つきっかけになってもらえればうれしい」と話す。(森田夏穂)

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