鳥栖-福岡 前半、懸命に相手の攻撃を防ぐ鳥栖の守備陣=福岡市のベスト電器スタジアム

鳥栖-福岡 前半、敵陣に攻め込む鳥栖のFW石井快征(左)=福岡市のベスト電器スタジアム

 両チームともすでに1次リーグ突破の可能性は消えていたが、好調なリーグ公式戦に弾みを付けるためにも負けられない「九州ダービー」。今季1分け1敗の福岡を相手に厳しい試合になることは覚悟していたが、自慢の守備がほころび大量4失点。肩を落としピッチを去るイレブンの足取りは重かった。

 リーグ公式戦は15試合で6失点と堅守を誇るが、カップ戦は5試合で13点を失っていた。リーグ戦と比較して安定感を欠く守備の立て直しが、この日のポイントだった。しかし、選手同士の距離感や連動性に問題があるのか、福岡の激しい寄せに苦しみボールを失った。金明輝(キン・ミョンヒ)監督が「奪われ方が悪かった」と話すように、組織的な守備からショートカウンターを狙われた。

 持ち味の積極性が影を潜め、消化不良の戦いとなったが収穫もあった。後半30分には、特別指定選手のDF孫大河=立正大4年=が早くも公式戦のピッチに出場。セットプレーでは、187センチの高さを生かたヘディングを武器に果敢に相手と競り合った。孫は「監督の熱い姿勢と鳥栖のサッカーに魅力を感じた。これから、さらに質を高めていきたい」と今後の活躍を誓う。

 完敗で終えたカップ戦だったが、控え組が実戦で得た課題は、必ず上位戦線を戦い抜くリーグ戦への糧となる。「簡単にクロスを上げさせないことやマークの受け渡しを改善しないといけない」とMF大畑。屈辱のピッチで得た感覚をチームの活性化につなげる。(井手一希)

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