新規陽性者の「県外との往来」

県外との往来の行動分析

 佐賀県は18日、大型連休前に県外との往来自粛を呼び掛けたものの、若い世代を中心に連休中の県外への移動や会食が続き、新型コロナウイルスの感染が拡大したとの調査結果を公表した。山口祥義知事は「病床使用率が改善する見込みが立たず、予断を許さない状況」として、飲食店への営業時間短縮要請に関し、現状のままでは予定していた23日に解除できない可能性があることを示唆した。

 県が、これまでに確認している既陽性者と関連がない新規陽性者の行動歴を調べたところ、4月29日から5月5日の連休中に74人が通勤や通学以外で県外に出ていた。ピークは3日の16人。感染の機会から平均4~5日で発症するため、連休明けに1日当たりの感染者数が過去最多を連日更新するなど急拡大したのは、連休中の過ごし方が要因だったとの認識を示した。

 4月29日から5月15日までの新規陽性者のうち県外に移動した人の行動歴を分析した結果、64%が食事をしていた。移動の目的別では帰省が29%、旅行・宿泊が14%、会食が10%などとなっている。

 県内の入院状況を調べたところ、新型コロナの変異株で中等症や重症化の割合が増え、入院日数が長くなる傾向にあることが分かった。1カ月前の4月17日に11日以上入院している人は3人で全体の10%だったが、5月16日時点では全体の22%にあたる40人となり割合は2倍に増えている。

 県庁で開かれた対策本部会議で山口知事は、新規陽性者を減らさなければ、50%前後で推移している病床使用率は改善しないと強調し、「(1日当たりの感染者の)数字が若干減っていても、予断を許さない状況だ。何度も繰り返すが、県外に行くこと、会食したり泊まりに行くことを避けてほしい」と訴えた。(栗林賢)

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