順番に新型コロナウイルスワクチンを接種する馬渡島の島民ら=16日午前11時3分、唐津市鎮西町馬渡島の馬渡小中学校(撮影・山口源貴)

新型コロナウイルスワクチンの接種を受ける馬渡島の島民=16日午前9時52分、唐津市鎮西町馬渡島の馬渡小中学校体育館(撮影・山口源貴)

 唐津市は16日、離島での新型コロナウイルスワクチンの集団接種を始めた。初日は馬渡島の小中学校を会場に島民ら216人が接種を受けた。ほかの六つの離島は22、23日に1回目の接種を行う。

 16歳以上で島に住民票がある人、島へ通勤する学校教諭や漁協職員などが対象。島の診療所の医師や看護師、救急救命士、薬剤師らが業務に当たった。検温や医師による問診を終え、看護師らがワクチンを打っていった。副反応の疑いがある人はおらず、余った2人分は市職員が接種を受けた。3週間後の6月6日に2回目の接種を行う。

 宮ノ本区の区長・浦丸清廣さん(71)は「こんなに早くワクチンを用意してくれてありがたい。一日でも早く打ってもらいたいとの思いだった」と話した。

 馬渡島では9日までに15人の陽性が確認された。市は医療体制がぜい弱な島での感染を受けて、七つの離島の島民を優先して接種することを決めた。

 浦丸さんは「家から出る人もほとんどいなくなり、通りは人の姿が見えなくなった」と振り返った。60代の女性は「打つまでは副反応を心配していたが、コロナにかかる方が怖いと思った。感染者が出て不安だったが、外からのレジャー客が減ってほっとした」と話した。 

 市内の75歳以上の高齢者には17日に接種券を郵送し、24日からコールセンターと無料通信アプリ「LINE」(ライン)で、集団接種の予約を受け付ける。市新型コロナワクチン接種対策室の中村勝室長(51)は「市としても集団接種は初めて。島民への優先接種で流れや人員配置を確認でき、今後に生かしたい」と話した。(横田千晶)

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