先日、読者から手紙を受け取った。伊万里市の男性で、7日の紙面に掲載した新型コロナウイルスのワクチン接種の記事に対するお礼だった。市がインターネットを使えない高齢者のため、予約手続きの支援窓口を設けていることを記事で知って助かった、とつづられていた。

 伊万里市で高齢者向け接種の予約受け付けが始まったのは6日。市は混乱を避けるため「75歳以上」に年齢層を絞ったにもかかわらず、コールセンターの電話は終日つながりにくい状態となった。

 予約はネットでもできたが、手紙の男性は「80歳代の老夫婦」。頼みの電話がつながらず、いったんは早めの予約をあきらめたという。支援窓口のことは「接種券の説明書にも市の広報にも、全く書かれていなかった」。市はホームページやケーブルテレビで知らせてはいたが、周知が足りなかったようだ。

 手紙にはこうも書いてあった。「私どものような人種がまだ存在していることを認識いただいて、今回のような記事を願っております」

 私もデジタル化の波に乗り遅れ、ついていくのに精いっぱいな中年記者ではありますが、しっかりと心に留めて取材したいと思います。(伊万里支局・青木宏文)

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