「ひとつしかない自分の命や友達の命を大切にしてください」と話す山口さん=佐賀市の川副中学校体育館

 犯罪被害者の体験をもとに「命の大切さ」を考える講演会が10日、佐賀市の川副中学校であった。15年前に起きた西鉄高速バス乗っ取り事件の被害者山口由美子さん(65)が語る経験や心境の変化に、生徒や保護者など約480人が耳を傾けた。

 山口さんは、バスジャックの加害少年について、非難するだけでなく「なぜ罪を犯すに至ったのか」「追い詰められた状況があったのではないか」と提起。「自分の心の内を打ち明ける環境が周りにあれば、非行につながらなかったかもしれない」と話した。

 また不登校の娘の「話を聞いてもらうだけでいい」という言葉を借り、相手をいたわり、支え合いながら生きる大切さを訴えた。

 生徒会副会長の生徒(14)は「悩みを聞いてもらうため、思い切って友達に打ち明けることも大事ということを学びました」とお礼。1年生の男子生徒(13)は「あらためて人を思いやる気持ちを大切にしたいと思った」と話した。

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