今回の緊急事態宣言のポイントは、酒やカラオケを提供する飲食店への対策強化。福岡県は営業時間短縮でなく休業を要請しており、同県と隣接する鳥栖市の飲食店からは、人の流入や営業への影響を不安視する声が上がっている。

 「以前の緊急事態宣言時は、周辺の店で県外客が大幅に増えたと聞いた」。市内でバーを経営する伊藤徳一さん(54)は県境を越えて飲食に訪れる人が増えることを予想している。

 ただ、今回は佐賀県から午後8時までの時短営業要請が出され、市内では自主的に臨時休業している店もあり、「そこまで多くはないと思うが…」と伊藤さん。SNSでの来店呼び掛けは控えており、「来てくれることは、本当はありがたいことなんだけど…」と表情を曇らせる。

 土日を中心に福岡県からの来店者が多い「カフェ・ド・ブルー」のマスター西川正康さん(69)は、県境を越える移動の自粛が呼び掛けられていることに「感染を防ぐためには仕方がないと思うが、売り上げが落ちる心配はある」。一方、感染拡大地域からの来店には不安もあり、「来てほしいけど、来てもらっても感染が心配」と複雑な心境をのぞかせた。(瀬戸健太郎)

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