白いくちばしが目立つオオバン=多久市

子ギツネに授乳する母キツネ=唐津市鎮西町

キツネの親子たち

野鳥とキツネの写真展を開いている福田司さん=唐津市の旧唐津銀行地階ギャラリー

熟カキをよく食べるウグイス=唐津市

羽づくろいの時も美しいカワセミ=多久市

 愛鳥週間(10~16日)に合わせ、日本野鳥の会会員の福田司さん(89)の写真展「野鳥と唐津のキツネたち」が唐津市の旧唐津銀行地階ギャラリーで開かれている。鳴き声はするけれど意外と目につかない、愛くるしい鳥たちや、唐津にすむキツネを収めた作品も話題を呼んでいる。

 20日間同じ池に通い続けて捉えた色鮮やかなオシドリ、羽づくろいするカワセミ、浜辺でアサリをくわえるミヤコドリ。「チョットコイ」という鳴き声は聞こえてもその姿はなかなか見掛けないというコジュケイ、勇壮なオオタカなどが並ぶ。野鳥の習性を知り、長い時間かけて貴重な一瞬を捉えている。

 キツネは、唐津市鎮西町の畑で野菜作りをしている際に見掛けたが、人に気付くとすぐ姿を消す。「1年間はカメラを構えなかった。顔やにおいを覚えてくれたのか、すぐには隠れなくなって、それから撮り始めた」という福田さん。現れそうな時間帯に数時間、その姿を待ち構える。最も近くて15メートルほどの距離からシャッターを切る。10年間撮影してきた中で授乳シーンの一枚は、「夢のまた夢と思っていた、運が良かった」と興奮気味に振り返る。

 来場者からは撮影方法や場所を尋ねられたり、市内でキツネを目撃した情報を寄せられたり、ひとしきりキツネ談議となることも。

 写真展は米寿を記念して昨年開く計画だったが、新型コロナウイルスの感染拡大でいったん見送っていた。1年越しの実現に、「同級生や教員時代の教え子たちが見に来てくれて、久しぶりに会う人たちもいる。写真が人と人をつなげ、広げてくれている」と話す。(辻村圭介)

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 写真展は16日まで、唐津市の旧唐津銀行地階ギャラリーで開催。午前9時~午後6時。61点を展示、入場無料。 

 

 ふくだ・つかさ 1932年、島根県出雲市生まれ。唐津高(現・唐津東高)-佐賀大。中学教諭の傍ら野鳥を研究・撮影し、91年退職後も続け、野鳥撮影歴は60年を超える。日本野鳥の会会員、日本鳥類保護連盟会員。唐津市鎮西町。

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