花器「青のトルソ」シリーズと(左から)中村美穂さん、井上俊一さん、中村清吾さん=佐賀市の佐賀玉屋

井上俊一さんの「青釉方容」=佐賀市の佐賀玉屋

 佐賀市出身の陶芸家井上俊一さん(73)=福岡県宗像市=の作陶展が12日、佐賀市の佐賀玉屋で始まった。佐賀で約5年ぶりとなる展示会で、青の釉薬を使った作品を中心に、機能的なオブジェや絵画など約170点が並ぶ。17日まで。

 初日は、福岡教育大で井上さんに7年間師事した有田町の中村美穂さん(37)も来場した。中村さんは、人体のフォルムと大木の力強い躍動を融合させ抽象化した花器「青のトルソ」の曲線と直線のバランスを挙げつつ、「学生時代に『足し合わせたものが相乗効果を生むように』と教えられた。作品から、その意味が実感できた」と話した。

 夫の清吾さん(45)は、絶妙なラインを見せる紐(ひも)づくりの作品「青釉方容」に着目し、「人と土が関わることでしか出せない雰囲気に、陶芸の可能性を感じる。作品にひかれる理由を自分の仕事にも取り入れたい」と語っていた。

 井上さんは「次は何をやろうかと考えている時が一番楽しい」と笑顔を見せた。(花木芙美)

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