佐賀県で9、10の両日に実施された東京五輪聖火リレーで、新型コロナウイルス感染が確認された9日の支援車両の運転手について、東京五輪・パラリンピック組織委員会は11日、飲食時に組織委が定める感染予防のガイドラインに従っていなかったと明らかにした。山口祥義知事は「非常に遺憾」と苦言を呈した。

 組織委によると「できる限り同じ席での食事を控え、食事をする場合は対面での着席を避け、会話は一切しない」とする指針を設けているが、運転手は複数回にわたり、運営スタッフ計8人と会話をしながら対面で食事をしていた。このため、結果的に運転手を含めて計9人が指針に従っていなかったことになった。

 接触があったスタッフ計17人はPCR検査の結果、全員陰性だった。県によると、接触者に聖火ランナーや県民は含まれていない。

 組織委によると、運転手が乗車していたのは隊列外の後方支援の車両で、配布グッズなどを運ぶ役割だった。10日の発表では「リレーの隊列に加わっていた」としていたが、訂正した。

 組織委は「安全で安心な聖火リレーの実施を掲げている中、このような事案が起きたことは遺憾。大変なご心配をおかけし、おわびを申し上げる」とした。

 山口知事は県庁で記者団に「組織委員会が厳格な管理を徹底してやらないと、国民の信頼は得られない」と述べた。(岩本大志)

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