2日間かけて佐賀県内を巡った聖火を最終走者としてゴールに運んだ吉岡徳仁さん=10日午後8時26分、佐賀市の県立博物館・美術館前広場(撮影・米倉義房)

 佐賀県内を走る東京五輪の聖火リレーは最終日の10日夜、佐賀市の県立博物館・美術館前広場にゴールした。新型コロナウイルス感染者の急増に伴い、厳戒下で行われた歴史的イベントは、178人が全20市町(18区間)を完走。それぞれが万感の思いを込めてつないだ「希望の灯」が、肥前路を照らした。

 聖火はこの日、三養基郡基山町役場を午前9時に出発し、ロサンゼルス五輪女子陸上走り高跳び代表の森田久代さん(61)らがつないだ。続く鳥栖市ではサッカー・J1サガン鳥栖のFW豊田陽平選手(36)が登場、沿道から盛んな拍手が送られた。

 3月24日に亡くなったバルセロナ五輪柔道男子金メダリストの故古賀稔彦さん(3月24日死去、享年53)=三養基郡みやき町出身=の母校・北茂安小でも聖火をつないだ。神埼郡吉野ヶ里町・神埼市では、古代ロマンの香りを感じる吉野ケ里歴史公園を舞台につないだ。

 聖火はその後、三養基郡上峰町や小城市、多久市、杵島郡大町町・江北町を通って、最終区間の佐賀市へ。桜の花の形をした聖火リレーのトーチをデザインした佐賀市出身のアーティスト吉岡徳仁さん(54)が最終走者を務め、午後8時25分ごろにゴールした。吉岡さんが聖火皿に火をともすと、会場から大きな拍手がわき起こった。吉岡さんは「この聖火が希望の光になってくれたら」と願った。(古川公弥)

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