聖火リレーの出発式会場の設営をする業者=8日午後、藤津郡太良町の大魚神社の海中鳥居前(撮影・米倉義房)

 東京五輪の聖火リレーは9、10の両日、佐賀県内で予定通り実施される。本番を翌日に控えた8日、県内の1日当たりの新型コロナウイルス感染者数が過去最多となり、関係者は神経をとがらせながら最終準備を進めた。沿道での観覧自粛を求めた自治体もあり、希望の光をつなぐ祭典は厳戒下でスタートを迎える。

 県内の感染者の急増で、第1日のルートとなる嬉野市は沿道での応援や観覧自粛を市のウェブサイトなどで呼び掛けている。武雄市は8日に対策会議を開き、関連行事の無観客実施や式典の規模縮小を決めた。

 西松浦郡有田町は、盛り上げるために予定していた町独自のスタート前のイベントを中止する。佐賀県実行委員会は、沿道の密集を避けるため、観覧をインターネットのライブ中継の視聴に切り替えるよう促している。

 聖火リレーの出発地となる藤津郡太良町では8日、スタート地点の大魚神社海中鳥居前で町職員が会場設営を進めていた。社会教育課の中溝忠則係長(51)は「コロナ禍での開催となるが、聖火が社会を照らす灯になれば」と願った。(取材班)

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