新型コロナウイルスの対策本部会議で、感染者数の推移を指し示す山口祥義知事=7日午後、佐賀県庁

新型コロナウイルスの県内感染状況(5月7日現在)

 佐賀県は7日、1日当たりの新型コロナウイルス感染者数が過去最多の59人に上ったため、県内全域の飲食店に午後8時までの営業時間短縮を要請することを決めた。期間は10日(月曜)から23日(日曜)までの2週間。感染状況を政府の対策分科会の指標で2番目に深刻な「ステージ3」(感染急増)に引き上げた。「陽性者を100パーセント、入院やホテル入所で対応できている医療環境がぎりぎりの状況にある」とし、県民に厳格な感染予防対策を呼び掛けた。

 山口祥義知事は新型コロナ対策本部会議で、10日から県独自の「医療機関を守るための非常警戒措置」を約3カ月ぶりに実施すると発表した。「これまで続けてきた自宅療養ゼロが崩れていくリスクに向き合わなければならない状況だ」と述べ、改めて県外への移動自粛を訴えた。

 時短要請は新型コロナ特措法に基づく措置で、対象は飲食店に加え、飲食店営業許可を受けたカラオケ店やスナックといった遊興施設も含まれ、県内で約5千店舗を想定している。営業は午前5時~午後8時までとし、宅配やテイクアウトのみの店舗は対象外。

 協力金は2週間すべて時短に応じることを条件に、売り上げに応じて中小企業には1日当たり2万5千~7万5千円(合計35万~105万円)、大企業に最大20万円(合計280万円)を支給する。国の制度に準じた方式で、財源には新型コロナ対応の臨時交付金を充てる。予算措置は、議会の議決を経ない専決処分を検討している。

 県民の県内旅行を対象に1人1泊当たり最大7千円を支援する「佐賀支え愛宿泊キャンペーン」は、10日から新規予約を一時停止する。10日以前に予約した分は利用できる。

 県版「Go To イート」のプレミアム付き食事券「SAGAおいし~と食事券」は時短要請期間の10~23日、販売を一時停止する。購入済みの食事券は営業時間内で利用できる。

 9、10の両日、県内を走る東京五輪の聖火リレーは予定通り実施する。山口知事は「感染対策ガイドラインを順守しながら、県としても管理していく」と話し、観覧は可能な限りインターネットで視聴するよう呼び掛ける考えを示した。

 県教育委員会は県立学校に対し、10~23日の間、宿泊を伴う部活動を控えるよう通知した。引き続き県外との交流も自粛を求める。(栗林賢)

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